飲食店開業資金ナビ

飲食店開業の事業計画を整理し、開業準備を進める

飲食店の事業計画は、融資を受けるためだけにつくる書類ではありません。自己資金と借入金、開業費用、毎月の返済額、必要な売上、来店客数、集客方法を一つにつなげ、開業後も店を続けられるかを確認するための計画です。

飲食店開業資金ナビでは、資金計画・売上計画・集客戦略を別々にせず、返済を続けながらお客様に選ばれる店をつくるための事業計画として整理します。融資を受けて開業することをゴールにせず、開業後90日を乗り切るための準備まで考えていきます。

飲食店開業で必要な準備が、ひと目でわかります

飲食店の事業計画で何を整理し、どの順番で開業準備を進めればよいのかがわかります。また、融資を受けるためだけではなく、開業後も借入金を返済しながら店を続けるために、開業前から準備すべきことが明確になります。

・飲食店の事業計画で整理すべき項目
・自己資金と借入金のバランスの考え方
・物件、内装、厨房、運転資金の配分方法
・毎月の返済額から必要売上を考える方法
・必要な来店客数と売上根拠の整理方法
・新規客を増やすために開業前から行う集客準備
・開業後90日を乗り切るための行動計画

飲食店の事業計画は、融資のためだけにつくるものではありません

飲食店を開業する際、日本政策金融公庫や大阪府制度融資などの活用を検討する方も多いと思います。
融資の申込みでは、開業する理由、これまでの経験、必要資金、自己資金、売上見込み、返済計画などを整理した事業計画が必要になります。

しかし、事業計画をつくる目的は、融資を受けることだけではありません。
本当に大切なのは、開業後も家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費、借入金の返済を続けながら、店を運営できるかを確認することです。

事業計画では、次の内容が一つにつながっていなければなりません。

・なぜ、この店を開業するのか
・誰に、どのような料理や価値を提供するのか
・開業には、いくら必要なのか
・自己資金をいくら用意できるのか
・借入金はいくら必要なのか
・毎月いくら返済するのか
・返済を含め、毎月いくらの売上が必要なのか
・必要な売上をつくるには、何人の来店が必要なのか
・そのお客様を、どのように集めるのか

事業計画は、開業前の希望だけを書くものではありません。
開業後の経営を具体的な数字と行動に置き換え、計画に無理がないかを確認するためのものです。

飲食店の事業計画で整理する7つの項目

飲食店の事業計画では、主に次の7つの項目を整理します。

1.開業する理由とこれまでの経験

まず、「なぜ飲食店を開業するのか」を明確にします。

・なぜ、この業態で開業するのか
・これまでに、どのような経験を積んできたのか
・調理、接客、店舗運営の経験はあるか
・自分の経験や強みを、店づくりにどう生かすのか
・なぜ、この時期に開業するのか

飲食店を開業したいという思いだけではなく、これまでの経験と、開業後の店づくりがどのようにつながっているのかを整理します。

2.店のコンセプトと対象となるお客様

次に、「どのような店を、誰のためにつくるのか」を決めます。

・どのような業態で開業するのか
・主な利用客は誰か
・どのような利用場面を想定するのか
・どのような料理やサービスを提供するのか
・他店ではなく、自店が選ばれる理由は何か

コンセプトが曖昧なままでは、メニュー、価格、物件、内装、営業時間、集客方法がまとまりません。
「何を売るか」だけではなく、「誰に、どのような価値を提供する店なのか」まで整理します。

3.商品・メニュー・価格

店のコンセプトに合わせて、提供する商品と価格を決めます。

・主力となるメニューは何か
・名物メニューは何か
・原価はいくらか
・販売価格はいくらにするのか
・平均客単価はいくらになるのか
・ランチ、夜、テイクアウトで何を販売するのか
・調理時間や提供方法に無理はないか

品数を増やすことよりも、「この店に行って、これを食べたい」と思ってもらえる商品を明確にすることが重要です。

4.物件・設備・営業体制

予定している売上を実現できる物件と営業体制になっているかを確認します。

・開業予定地域
・店舗の広さ、席数
・家賃、共益費
・営業時間、定休日
・厨房設備、電気、ガス、給排水
・必要な従業員数
・オーナー自身が担当する仕事
・1日に対応できる来店客数

家賃の安さや店舗の見た目だけで物件を選ぶのではなく、対象となるお客様、必要な売上、席数、厨房の処理能力まで考えて判断します。

5.必要資金と資金調達

飲食店開業に必要な費用を、一つずつ洗い出します。

・物件取得費
・内装工事費
・設備工事費
・厨房機器費
・家具、食器、調理器具
・看板、店舗外観
・ホームページ、Googleマップ、写真撮影
・メニュー表、チラシ、販促物
・開業時の仕入れ、消耗品
・採用費、人件費
・開業後の運転資金

そのうえで、自己資金で用意する金額と、借入金で補う金額を整理します。

6.売上・利益・返済計画

開業後に必要となる支出を確認し、毎月必要な売上を考えます。

・家賃、共益費
・人件費
・仕入れ、原材料費
・水道光熱費
・消耗品費
・広告、販促費
・決済手数料
・リース料
・借入金の返済額
・オーナー自身の生活費

売上だけを大きく見積もるのではなく、経費と借入金の返済を差し引いた後に、店を続けるためのお金が残るかを確認します。

7.集客計画と開業後の行動計画

売上計画をつくっても、必要なお客様に来店してもらえなければ、計画した売上は実現できません。

・名物メニューをどのように伝えるのか
・店舗外観や看板をどのように整えるのか
・Googleマップに何を掲載するのか
・ホームページで何を伝えるのか
・SNSをどのように活用するのか
・一度来店したお客様に、どう再来店してもらうのか
・開業後に、どの数字を確認して改善するのか

開業初日だけではなく、開業後90日までを一つの開業計画として考えます。

自己資金と借入金のバランスを整理する

自己資金と借入金のバランスを考える際は、「いくらまで借りられるのか」から始めるのではありません。
まず、開業に本当に必要な費用を一つずつ洗い出し、開業後に残す運転資金まで含めた必要資金の総額を確認します。

そのうえで、次の順番で整理します。

1.開業に必要な費用を洗い出す
2.開業後に残す運転資金を決める
3.現在の自己資金を確認する
4.開業までに追加できる自己資金を確認する
5.不足する金額を算出する
6.借入希望額と毎月の返済額を確認する
7.返済後も店を続けられる売上が見込めるか確認する

借入金を増やせば、開業時の資金には余裕ができます。
しかし、借入額が増えるほど、開業後の返済負担も大きくなります。

反対に、借入金を少なくすることだけを優先し、運転資金が不足してしまえば、売上が安定する前に資金繰りが苦しくなる可能性があります。大切なのは、借りられる金額ではなく、開業後も返済を続けられる金額を考えることです。

物件・内装・厨房・運転資金の配分を決める

飲食店の開業では、物件や内装の話が先に進みやすくなります。
しかし、事業計画が固まる前に物件を契約すると、家賃や工事費が想定以上になり、運転資金や集客準備に使う資金が不足する可能性があります。

物件を決める前に、少なくとも次の内容を確認します。

・予定している家賃を支払える売上計画になっているか
・保証金、礼金、仲介手数料を含めて計算しているか
・電気、ガス、給排水などの設備容量を確認しているか
・必要な設備工事と追加工事を確認しているか
・厨房機器の購入費と設置費を確認しているか
・看板、店舗外観、ホームページなどの費用を確保しているか
・開業後の運転資金を残せるか

開業時にすべてを新品でそろえたり、最初から完璧な内装を目指したりする必要はありません。
次の二つに分けて、優先順位を決めます。

●開業時に必ず必要なもの

・営業許可や安全面に関わる工事
・営業に必要な厨房機器
・必要最低限の家具、食器、調理器具
・店舗名や業態を伝える看板
・開業前の集客に必要な準備

●営業しながら追加・改善できるもの

・内装の装飾
・厨房機器の追加
・家具や備品の入替え
・メニュー数の拡大
・広告や販促物の追加

内装や厨房に資金を使い切るのではなく、開業後の家賃、人件費、仕入れ、販促費を支払える運転資金を残すことが重要です。

毎月の返済額から必要売上と来店客数を確認する

事業計画では、希望する売上から考えるのではなく、毎月必要となる支出から売上を逆算します。
最初に、家賃、人件費、水道光熱費、広告費、借入金の返済など、毎月発生する支出を整理します。

次に、食材原価や決済手数料など、売上に応じて増減する費用を見込みます。
さらに、オーナー自身の生活費、税金、設備の修理なども考えておかなければなりません。

毎月必要となる売上が決まれば、次の数字へ落とし込みます。

・1か月の営業日数
・1日あたりの必要売上
・平均客単価
・1日に必要な来店客数
・ランチ、夜、テイクアウトの売上構成
・新規客と再来店客の人数

計算した来店客数が、店舗の席数、営業時間、厨房の処理能力、人員体制から見て現実的かを確認します。
返済計画と売上計画は、別々に考えるものではありません。

毎月の返済を含めて必要となる売上を確認し、その売上を実現するために必要な来店客数まで具体的にします。

売上の根拠を具体的に説明できる状態にする

売上計画は、希望する売上金額を書くだけでは完成しません。
「なぜ、その売上を実現できるのか」を、具体的に説明できる状態にする必要があります。

売上の根拠を考える際は、次の内容を確認します。

・予定している客単価に無理はないか
・1日に必要な来店客数は現実的か
・席数と回転数で対応できるか
・周辺に対象となるお客様がいるか
・ランチと夜で、どのように売上をつくるのか
・テイクアウトや予約売上を見込むのか
・新規客をどこから集めるのか
・再来店客をどのように増やすのか
・近隣の競合店と、どのように違いをつくるのか

例えば、必要な来店客数を「1日50人」と設定した場合は、その50人をどのように集めるのかまで考えます。

・店舗前を通る方
・Googleマップで店を探す方
・ホームページを見た方
・SNSや口コミで店を知った方
・近隣の会社や住民
・一度来店したことがある方

売上の根拠は、「頑張って集客する」という言葉だけでは説明できません。
商品、価格、立地、営業時間、来店客数、集客方法を具体的につなげることが重要です。

新規客を増やすための集客準備を開業前から進める

飲食店は、オープンしてから集客を始めるのではなく、開業前からお客様に知ってもらう準備を進めることが重要です。

●名物メニュー

「この店へ行って、これを食べたい」と思ってもらえる商品をつくります。
何でも食べられる店ではなく、何を食べるために行く店なのかを明確にします。

●店舗外観・看板

店舗の前を通った方に、数秒で次の内容が伝わる状態をつくります。

・何のお店なのか
・何が食べられるのか
・名物メニューは何か
・価格帯はいくらぐらいか
・一人でも入りやすいか
・テイクアウトや予約ができるか

●Googleマップ

店舗名、住所、営業時間、写真、メニュー、価格、アクセスなど、来店前に確認される情報を整えます。
店頭の案内とGoogleマップの掲載内容が異なる状態を避けます。

●ホームページ

店のコンセプト、名物メニュー、価格、店舗写真、営業時間、アクセス、予約方法などを掲載します。
GoogleマップやSNSで興味を持った方が、安心して来店を決められる情報を用意します。

●SNS・口コミ・再来店

SNSは投稿すること自体を目的にせず、店の魅力を知ってもらい、来店につなげるために活用します。
また、新規客を集め続けるだけではなく、一度来店したお客様に再来店してもらう方法も開業前から考えます。

開業後90日を乗り切る行動計画をつくる

飲食店は、オープンした時点で完成するわけではありません。
開業後の売上、来店客数、注文内容、お客様の反応を確認しながら、計画を見直していく必要があります。

●開業前から開業後30日まで

最初の30日間は、お客様の反応と店舗運営の問題点を確認します。

・どのメニューが注文されているか
・平均客単価はいくらか
・時間帯ごとの来店客数
・料理の提供に時間がかかっていないか
・人員配置に無理がないか
・食材ロスが多くなっていないか
・Googleマップやホームページから来店があるか
・お客様から、どのような意見が出ているか

●開業31日から60日まで

最初の結果をもとに、メニュー、価格、店舗外観、情報発信などを改善します。

・注文の少ないメニューを見直す
・名物メニューをさらに目立たせる
・原価や提供時間を見直す
・店舗外観や店頭メニューを改善する
・Googleマップの写真や情報を追加する
・再来店につながる案内を行う
・売上計画と実績の差を確認する

●開業61日から90日まで

改善した内容が、売上や来店客数につながっているかを確認します。

・新規客が増えているか
・再来店客が増えているか
・必要な売上に近づいているか
・原価や人件費が計画内に収まっているか
・借入金を返済しながら運転資金を残せているか
・今後、強化すべき商品や集客方法は何か

開業後90日を乗り切るためには、開業してから問題を考えるのではなく、開業前から確認する数字と改善方法を決めておくことが重要です。

事業計画と開業準備を進める順番

飲食店の事業計画と開業準備は、次の順番で進めます。

1.開業する理由とこれまでの経験を整理する
2.店のコンセプトと対象となるお客様を決める
3.主力商品、名物メニュー、価格を決める
4.必要な開業資金を洗い出す
5.開業後に残す運転資金を決める
6.自己資金と借入希望額を整理する
7.毎月の返済額と必要売上を確認する
8.必要な客単価と来店客数を確認する
9.売上を実現するための集客方法を決める
10.計画に合う物件を検討する
11.内装、厨房、看板、販促物の優先順位を決める
12.開業前の告知と集客準備を進める
13.開業後90日の行動計画をつくる

先に物件を決め、その物件に合わせて事業計画をつくるのではありません。先に必要資金、返済額、売上、来店客数を整理し、その計画に合った家賃、広さ、席数、設備の物件を選ぶことが重要です。

事業計画を完成させる前の確認項目

事業計画をまとめたら、次の内容に矛盾や無理がないかを確認します。

●資金計画

・開業に必要な費用を見落としていないか
・見積りのない金額を多く含めていないか
・内装や厨房に資金を使い過ぎていないか
・開業後の運転資金を確保しているか
・自己資金と借入金のバランスに無理はないか

●売上・返済計画

・借入後の毎月返済額を確認しているか
・返済を含めて必要となる売上を計算しているか
・客単価と来店客数に根拠があるか
・席数や営業時間で対応できる計画か
・売上が計画を下回った場合も支払いを続けられるか

●店舗・営業計画

・家賃が売上計画に対して重過ぎないか
・厨房設備とメニューが合っているか
・必要な従業員数と人件費を計算しているか
・オーナー自身の仕事と生活費を考えているか
・開業日までの準備期間に無理はないか

●集客計画

・お客様に選ばれる理由が明確か
・名物メニューが決まっているか
・店舗外観から何の店か伝わるか
・Googleマップやホームページの準備ができているか
・新規客を集める方法が具体的か
・再来店につなげる方法を考えているか

一つでも説明できない項目がある場合は、物件契約や大きな支出を行う前に、計画を見直します。

飲食店開業資金ナビが整理すること

飲食店開業資金ナビでは、融資を受けることだけを目的にした事業計画ではなく、開業後も返済を続けられる店をつくるために、次の内容を整理します。

・開業する理由とこれまでの経験
・業態、コンセプト、対象となるお客様
・商品、名物メニュー、価格
・自己資金と借入金のバランス
・物件、内装、厨房、運転資金の配分
・毎月の返済額
・返済を含めて必要となる売上
・必要な客単価と来店客数
・売上をつくるための根拠
・店舗外観、看板
・Googleマップ
・ホームページ
・SNS、口コミ、再来店の仕組み
・開業後90日の行動計画

日本政策金融公庫や大阪府制度融資の活用を検討する前に、まずは「いくら必要なのか」「いくらなら返済できるのか」「どのように売上をつくるのか」を整理します。

※融資の申込み、契約、書類提出は、お客様ご自身で行っていただきます。
※当サイトでは、融資の代理・媒介・あっせん、申請書類の作成代行・提出代行、金融機関との交渉は行いません。
※融資の実行、融資額、融資条件は、各金融機関等の審査により決まります。当サイトが融資を保証するものではありません。

事業計画と開業準備を無料相談で整理できます

飲食店開業・創業資金|集客戦略の無料相談|大阪・兵庫
・「事業計画を、どこから考えればよいのかわからない」
・「自己資金と借入金のバランスに不安がある」
・「物件や内装に、いくら使ってよいのかわからない」
・「毎月の返済額から、必要売上を計算したい」
・「売上計画はあるが、必要な来店客数を集められるか不安」
・「開業前から、どのような集客準備をすればよいかわからない」

このような不安がある方は、無料相談をご利用ください。

開業予定の業態、地域、自己資金、借入希望額、物件の状況、必要な設備、売上のイメージなどをお伺いしながら、事業計画と開業準備で優先すべきことを整理します。

融資のためだけではなく、開業後も返済を続けながら、お客様に選ばれる店をつくるための準備を進めましょう。

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