返済できる売上をつくる、飲食店の売上計画と集客戦略
飲食店の開業では、融資を受けられるかどうかだけでなく、開業後も返済を続けられる売上をつくれるかが重要です。
家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費、借入金の返済額から、毎月必要な売上と来店客数を逆算します。
そのうえで、名物メニュー、店舗外観、Googleマップ、ホームページ、SNS・口コミなどの集客導線を、開業前から整えます。
売上計画と集客戦略を別々にせず、開業後に苦しまない店づくりにつなげましょう。
・借入金を無理なく返済するために、毎月いくらの売上が必要か
・必要な月間売上を、1日あたりの来店客数までどう落とし込むか
・名物メニュー、店舗外観、Googleマップなど、開業前から整えるべき集客準備
・新規客を増やすだけでなく、再来店につなげる考え方
・売上計画と集客戦略を、一つの開業計画として考える重要性
返済額から逆算する売上計画
飲食店開業で大切なのは、「いくら借りられるか」だけではありません。
本当に考えるべきなのは、開業後に家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費、借入金の返済を続けながら、安定して店を運営できるかどうかです。
借入金は、開業時に必要な資金を補うために重要です。
一方で、毎月の返済額は、オープン後の経営に継続して影響します。
そのため、資金調達を考える際には、借入希望額から考えるのではなく、毎月必要になるお金から売上を逆算することが重要です。
毎月出ていくお金を先に整理します
売上計画をつくる際には、次のような支出を整理します。
・人件費
・仕入れ・原価
・水道光熱費
・消耗品費
・広告・販促費
・決済手数料
・借入金の毎月返済額
・オーナー自身の生活費
特に飲食店は、売上が増えても、仕入れや人件費が増えれば、手元に残るお金が少なくなる場合があります。
「売上はあるのに、お金が残らない」という状態を避けるためにも、売上だけを見るのではなく、経費と返済額を含めて計画をつくる必要があります。
必要な来店客数まで落とし込みます
毎月必要な売上が決まれば、次は営業日数と客単価から、1日あたりの来店客数へ落とし込みます。
たとえば、毎月必要な売上が300万円、営業日数が25日であれば、1日に必要な売上は12万円です。
客単価が1,200円なら、1日に100人の来店が必要になります。
このように数字へ落とし込むことで、次のような課題が見えてきます。
・客単価は、メニュー構成に合っているか
・ランチ、夜営業、テイクアウトなど、どこで売上をつくるのか
・新規客だけで必要な来店数を確保できるのか
・再来店を増やさなければ、売上が安定しないのではないか
売上計画は、希望を書くためのものではありません。
毎月の返済を続けながら、お店を続けられるかを確認するための重要な計画です。
開業前に整える飲食店の集客戦略
必要な売上と来店客数が見えたら、次は「その来店客数を、どのように集めるのか」を考えます。
飲食店は、オープンしてから集客を考えるのでは遅くなる場合があります。
開業前から、お客様に選ばれる理由と、来店前に見られる情報を整えておくことが重要です。
名物メニューで「この店に行く理由」をつくる
お客様は、ただ飲食店を探しているのではありません。
「今日は何を食べたいか」「どの店なら満足できそうか」を考えて、お店を選んでいます。
そのため、まず必要なのは、「この店に行きたい」と思ってもらえる名物メニューです。
・何が一番おすすめなのか
・他店と何が違うのか
・誰に食べてほしいのか
・どのような場面で利用してほしいのか
料理の内容だけでなく、お店を選ぶ理由まで整理することで、名物メニューは集客の中心になります。
店舗外観・看板で、何のお店かを一目で伝える
通行する方は、数秒で「入るかどうか」を判断しています。
店舗外観や看板では、少なくとも次の内容が伝わる状態を目指します。
・どのような料理が食べられるのか
・価格帯はどのくらいか
・一人でも入りやすいのか
・テイクアウトできるのか
・名物メニューは何か
店頭を見ただけで内容が伝わらなければ、興味を持ってもらえても入店にはつながりません。
外観、看板、のぼり、店頭メニューは、通行客を来店客へ変える重要な集客導線です。
Googleマップで、来店前の不安をなくす
飲食店を探す際、多くのお客様はGoogleマップで、店名、場所、営業時間、写真、口コミ、メニューを確認します。
Googleマップ上の情報が不十分な場合、せっかく興味を持ってもらえても、他店へ流れてしまう可能性があります。
開業前から、次の情報を整えておくことが重要です。
・営業時間・定休日
・店舗外観・店内・料理の写真
・名物メニュー・価格帯
・テイクアウト・予約の案内
・オープン日や最新情報
Googleマップは、初めて来店するお客様にとって、店選びの大切な判断材料になります。
ホームページで、選ばれる理由をしっかり伝える
GoogleマップやSNSで興味を持ったお客様は、より詳しい情報を確認するために、ホームページを見る場合があります。
ホームページでは、単に店舗情報を載せるだけでなく、「なぜこの店を選ぶべきか」を伝えることが大切です。
・名物メニューへのこだわり
・メニュー・価格
・店舗外観・店内の雰囲気
・アクセス・営業時間
・テイクアウト・予約方法
・オーナーの想いや開業ストーリー
来店前の不安をなくし、「ここへ行ってみたい」と思ってもらえるホームページを整えることで、来店につながりやすくなります。
SNS・口コミで、来店の後押しをする
SNSは、単に投稿を続けることが目的ではありません。名物メニュー、店内の雰囲気、こだわり、季節限定メニューなどを伝え、お客様が来店するきっかけをつくるために活用します。
また、実際に来店されたお客様の口コミは、新規客にとって大きな安心材料になります。
SNS・口コミでは、次のような内容を継続して伝えることが重要です。
・どのような人におすすめか
・店内の雰囲気や利用シーン
・新メニューや限定メニュー
・お客様に選ばれている理由
・来店後の満足感が伝わる写真や声
SNS、Googleマップ、ホームページの内容を統一し、どこを見てもお店の魅力が伝わる状態をつくります。
再来店の仕組みで、売上を安定させる
新規客を集め続けるだけでは、広告費や販促費がかかり、経営が不安定になりやすくなります。
売上を安定させるためには、一度来店していただいたお客様に、もう一度来てもらう仕組みが必要です。
・次回も来たくなる接客や店内体験があるか
・新メニューや季節メニューを伝えられているか
・LINE、Instagram、Googleマップなどで、再来店のきっかけをつくれているか
・お客様に店を紹介したくなる理由があるか
過度な値引きに頼るのではなく、「また来たい」「誰かに教えたい」と思ってもらえる店づくりが、長く続く売上につながります。
売上計画と集客戦略を一緒に考える
売上計画だけをつくっても、必要な来店客数を実現できなければ、返済は続きません。反対に、集客だけを考えても、家賃、人件費、原価、借入金の返済を考慮していなければ、手元にお金が残らない可能性があります。
だからこそ、飲食店開業では、売上計画と集客戦略を一緒に考えることが重要です。
開業前に、次の内容を一つの計画として整理します。
・自己資金と借入金のバランスは適切か
・毎月いくらの返済が必要か
・返済を含めて、毎月いくら売り上げる必要があるか
・1日何人の来店が必要か
・その来店客数を、どこから集めるのか
・一度来店したお客様に、どう再来店してもらうのか
飲食店開業資金ナビでは、融資を受けることだけをゴールにしません。
必要資金、売上計画、返済計画、集客準備を一つの開業計画として整理し、開業後に苦しまない店づくりを考えます。
開業前に、返済できる売上の根拠を整理しませんか
融資を受けて店をオープンすることは、ゴールではありません。
大切なのは、オープン後も家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費、借入金の返済を続けながら、お客様に選ばれる店をつくることです。
・「毎月いくら売り上げれば返済できるのか」
・「その売上をつくるには、1日何人の来店が必要なのか」
・「必要な来店客数を集めるために、開業前から何を準備すべきか」
この3つを明確にしたうえで、開業計画を進めましょう。
飲食店開業資金ナビでは、開業資金、売上計画、集客戦略について、無料相談で現在の状況を整理しています。
融資を検討する前、物件を決める前、開業準備を進める前でも、お気軽にご相談ください。